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読み終えてから時間が経っているのだけれど、
ブログではなかなか取り上げられないでいた。

これを読んだ感想をここに書き記しておこう…といった気楽な類のものではない。
読んで感動するのも簡単だ。
実際に感動する。
でも、だから何なんだろう。
被災に遭ったこどもたち80人によって書かれた作文は、作り話では無い。

  私達は校舎の3階ににげました。
  (3月11日の)夜は画用紙一枚でねました。
  とても、寒くて、こわかったです。

こんな一節を前に、何も言葉が出ない。

最後に、この本の企画・取材・構成を担当した森健さんのブログを紹介しておきます。

※「つなみ 被災地のこども80人の作文集」
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2011.04.24 A3 / 森達也
読み応えがあるということには違いないし、
間違いなくノンフィクションの傑作だろう。
ただ、書かれている事については、もうどうしようもないし、
今後もどうなることでも無いだろう。

森 達也
集英社インターナショナル
発売日:2010-11-26

確かに、あの事件は何だったのか。
何も解明されていないのではないか。
いや、そういったことすら、誰も気していないように思う。
誰もが知っている事件なのに、実は誰も何も知らないと言えるのかもしれない。
あの事件は何だったのか。
有名な事件なので興味を持っていたし、もちろん概要は知っていた。
ただ、深く突っ込んだ知識は無かった。
事件に関するいくつかの書籍は出ているが、最近ハマッたこともあるし、
おそらく読みやすいだろうと想像し、森達也のこれを手にした。

こういう本を " 面白い " と表現するのはアレだけれど、面白かった。
元々ノンフィクションは好きだし、それが興味を持っているものだと、やはりのめり込んでしまう。
ただ、面白いのは事件そのものについての印象ではなく、
事件の内容云々よりも、それに関わる著者自身のドキュメンタリーと読めるからだ。
そこが賛否を呼ぶかもしれないが、僕は違和感なく接することができた。

当然、事件そのものに対しては、この本では物足りない。
いつか、他の著者による本も読んでみたいと思う。
この本を説明するにはコピーをそのまま載せるのが手っ取り早いので、そうさせて頂く。

  東京番外地、それは普通の人が何となく忌避してしまうところ、
  近すぎて焦点距離が合わなくなってしまったすぐそこの異界。
  皇居、歌舞伎町、東京拘置所、山谷、霞が関―。
  あらゆる違和にまなざしを向けてきた著者が、
  無意識の底に沈んだ15の「聖域」を旅する裏東京ルポルタージュ。
  そして初めて出会う、この街の知られざる素顔とは―
  新たに「番外編・東京ディズニーランド」を追加収録。

とまぁ、そういう本である。
ただ、変にシリアスに切り込んでいるというわけではなく、お気軽に読めるルポだ。
それだからこそ、面白かった。
だいいち、深く切り込むにはページ数がこれではまったく足りないだろうし。


森 達也
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全部で15の、(この本で)番外地と呼ばれる場所が取り上げられているが、
有名なところが多く、よって東京に住む僕にはほとんどがお馴染の場所でもあるので、
ほとんど新鮮さは無い。
だからこそ「浅草寺の敷地内の観音前交番」は興味深く読めた。

本のテーマとしても新しいものでは無いし、同じような本だってたくさんあるだろう。
だから、森達也が書いたから…という点により、僕には面白いのだ。

あ、有名でお馴染と言う中でも「東京タワー」の章だけは良かった。
笑えた(笑)。
森達也は面白い…というか、
僕が興味を持っているテーマを彼がルポしたものは面白い。

最近も文庫化された本があるので早速手に入れて読んだが、
その本について書く前に、少々古いネタだけれど、以前読んだこちらから。


森 達也
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スプーン曲げの清田益章、UFOの秋山真人、ダウジングの堤裕司。
超能力に興味が無くても、一度くらいはTVで観たことがあるであろう三人。
彼らの日常生活に焦点をあてたドキュメンタリー番組についてのルポだ。
番組を僕は観ていない。
テーマからしても、映像のほうがより臨場感もあるだろうし、情報も多いだろうと思う。

でも、この本だけでも、映像並か、それ以上は十分に伝わるのではないか。
決して文章が上手い人では無いと思うけれど、好きなテーマということもあり、
あっという間に引き込まれた。後は一気読みだった。
ディープな世界だし、サラッと書かれているわけでもない。
でも、かなりわかりやすいし、読みやすい。
少しでもこういったものに興味がある人なら、おそらく楽しめると思う。

そうは言っても、読者自身が超能力を信じるか、信じないか…の視点で読んだら面白くないかも。
彼らの日常からTV出演。そしてそういったところでの発言や活動に実際に接した森さんの視点で、
または森さんと自分を重ねて読むと良いかもしれない。
ただ、超能力者に感情移入したり同じ視点で読むと、かなりヘヴィになると思うよ。