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小学校の頃から本を読むのが大好きだった。

当時、夢中になって読んでいた本でまず挙げられるのが、
ポプラ社から出ていた『江戸川乱歩・少年探偵シリーズ』。
このシリーズは全て揃えており、好きな物語は何度も繰り返し読んだものだ。
この他では「ああ無情」。
今では『レ・ミゼラブル』といったほうが通るのかもしれないヴィクトル・ユーゴーの名作。

この二つがパッと思いつくものだが、実は僕にとっては一生忘れられないという本が一冊ある。
それが古田足日の「大きい1年生と小さな2年生」だ。
当時読んだ本の中で読み返した回数がダントツに多いのは確実で、本当に大好きだった。
そうは言っても40年くらい前のことなので、いつの間にか僕の本棚からは無くなってしまった。
普段でも特に思い出すようなことも無かったのだけれど…。


先日、何気なく入った古本屋の児童書コーナーを見たら…というか、
そこが児童書コーナーだとわかって見たのではなく、
自然に目に入ってきたのがたまたま児童書コーナーだったのだが、
何とその「大きい1年生と小さな2年生」が置かれていたのである。
嬉しいというよりも驚きの感情。
偶然、40年前の親しかった友人が当時のまま目の前に現れたと言ったら良いだろうか。
最初は見間違いかと思ったほどだ。
もちろんレジに持っていったことは言うまでも無い。

古本と言ってもかなりの美品である。
奥付を見たら、1996年157刷となっていてまた驚いた。
この本は現在まで読み継がれているのだ。
このことだけでも感動してしまった。

ストーリーは、タイトルにあるように大きな1年生のまさやが、
小さな2年生のあきよとの交流を通じて成長していくもの。
子供の頃に読んだ本をこの年令になって読んだらどうなるのだろう…
と楽しみでもあり、怖くもあったのだけれど…。

読書中、いろんな事を思い出して凄かった。
死ぬほど読んでいたと言っても、それは約40年前の事なのに、
ストーリーはもちろん、その書かれている景色、登場人物の表情や自分の感情など、
すべてが蘇った。凄い体験だった。
これは音楽やTVや映画では味わえないと思った。

さて、この本の物語に出てくる町の地図が最初に見開きで載っているのだが、
僕はこの地図を、いったい何度繰り返し見たことだろう。
地図を見ながら本を読み進め、読み進んだところでまた地図を見返し…と、
頭の中で主人公達が遊びまわる架空の街を想像しながらの旅は、昔も今もとても楽しかった。
特にまさやが一人で一本スギの森まで歩いていく終盤の場面は、
実は僕にも幼い頃に似たような体験をしているので、とてもよくわかるのだ。

CIMG6638.jpg

ホタルブクロでいっぱいの野原の向こうに大きな虹が出るラストシーン。
きっと十年後に読んでも感動してしまうだろう。
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