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ここのところ連合赤軍ものを読み続けていた日々。
それらの本は、事件を客観的に追ったものと、実際の犯人が書いたものと、
大きく二つに分かれるのだが、いずれにせよハードでヘヴィな内容だった。
ただ、そんな中でも読後感が少し違うものがこの本だ。


著者の大泉康雄という人は、
あさま山荘に立て篭もった犯人の一人である無期懲役囚である吉野雅那の親友だそうだ。
よって、事件前から事件後までの吉野の姿が通して描かれているため、
連合赤軍事件というよりも、吉野雅那という人間のドキュメンタリーとなっている。
これが他の連赤事件ものと違う印象を受けた要因なのだと思う。

吉野と恋人関係であり、
自身の子供を身ごもっていた金子みちよがリンチで殺害されているという、
通常では理解不可能な悲劇。
ただ、この悲劇があるからこそ、
事件前の恋人同士の二人の関係が描かれる部分などは強烈な印象を残す。

最終章の最後にある吉野に宛てた金子みちよからの手紙は、
詩であり、唄であり、文学である…と感じた。
この手紙だけでも、この本を読んだ価値があった。

感動的なドキュメントだ。

p.s.
この本は改題されて文庫化されている。
こちらのほうが入手しやすいだろうと思う。

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