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伊藤潤二の作品と出会ってから、もう10年は経っているだろう。
出会った当時は、とにかくその世界に深くはまり込み、
発表されていコミックを一日一冊のペースで購入していた。
大好きな漫画家のひとりになった。

しかし大メジャー誌のスピリッツでの連載「うずまき」以降、
僕の感覚とは少しずつ、だんだんと、そして大きくずれていく。
「うずまき」の最終回を読んだ時のガッカリ感は忘れられない(笑)。

更に…というか、やはり…というか、
その後の作品「ギョ」と「地獄星レミナ」は、僕には決定的にダメな作品であった。
あなたはこんなものを書くような人じゃねぇだろう…と思いながら、悲しくなった。

以前も書いたけれど、笑えない伊藤潤二はダメなのである。
「うずまき」も「ギョ」も「地獄星レミナ」も、僕はまったく笑えなかったのだ。

そうは言っても発表される作品はすべて読んでいるし、
ここ最近の短編は、往年の伊藤作品の感じが戻ってきていると思っていたので、
数少ないながらも、新作を待ち続けている状態である。

この春に飛び込んできたのがこの本の発売であった。


猫日記?
何だそりゃ。

昨年から今年にかけてマガジンZに連載されていたらしいが、僕は知らなかった。
書店で帯を見たら " お笑い猫マンガ !!? " とある。

CIMG7419.jpg CIMG7420.jpg

そうか、お笑いなのか…とわかった途端、不安よりも期待が上に来た。
わくわくしながらレジへ持っていった。
はたして…。

笑わせてもらいました(笑)。

猫を飼っている人で伊藤潤二を知らない人がどう思うかはわからないし、
伊藤潤二を知っている猫好きな人が読んでも、やはりどう感じるかはわからない。
でも、猫を飼ったことが無い僕が読んで面白いということは、面白いんじゃないだろうか(笑)。

何て事の無い、猫を交えた日々の生活やエピソードが描かれているだけなのだが、
所々に伊藤ワールドな表現や展開があるのが良い。
これはお笑いの猫日記かもしれないが、やはり伊藤作品なのである。

ここには笑える伊藤潤二がいる。
やはりこれが無いと僕には物足りないということがハッキリした。
これを書いたことにより、今後の本職であるホラー作品にも良い影響が出ることを期待したい。
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