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すっかり桜が散ってしまったある日、この本を手に入れ、
つい先日までの満開の様子を思い出しながら読んだ。

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坂口安吾の原作は以前に読んだことがあるが、
それは単に物語に興味を持ったので読んでみた…という程度。
だから、今では話の流れを何となく掴んでいるだけで特に読み返そうと思うことも無かったし、
作品自体に深くのめり込むようなことも、やはり無かった。

更に言えば、近藤ようこもほとんど読んだ事は無い。
いつも個人的な入手予定本の候補には挙がりながらも、
何故だか後回しになってしまっていたが、
今回、近藤版『桜の森の満開の下』が出ると言うので、
久しぶりに原作を振り返りたいという欲求も高まり、入手した。

有名な作品なので、あらすじをご存知のかたは多いだろうが、
読む人の解釈によって受け取り方が異なるという作品の代表的なものではあると思う。
また、アタマの中に浮かぶ景色や色、人物像も、読む人によって様々だろう。
そういった作品を漫画にするというのは、作者の主観が入るのでかなり難しいことだと思うが、
僕には近藤ようこ版は原作のイメージを壊すことなく読めてよかった。
必要以上に感情が込められていないと感じられたその画風は、
初めてこの物語を読む人にも入りやすいと思う。

ただ、そんな絵だからこそ、都で繰り広げられる首遊びのシーンは怖い。
たんたんと描かれているのが、かえって怖ろしい。

桜の森には行ったことも見たことも無いけれど、
読んだ後、しばらくそんな映像がアタマの中に浮かんでいた。

     **********

浜田真理子も、この作品に自身のブログで触れていた
ちなみに、浜田真理子のCDには近藤が手がけている秀逸なジャケットがある。


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