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山田花子。どこにでもいそうだけれど絶対にいない名前。
その名前だけは知っていたが、たぶん知ってからすぐに、
または知った時に既に…彼女は自殺していたと思う。

僕は彼女の作品に触れる前に「自殺直前日記」を読んでいた。
彼女の漫画を読んでいけば、どうしたって「自殺直前日記」は避けて通れないだろうが、
最初に読んでしまったのが良かったのかどうか…。
この日記を読んだ後に、
「いじめ・精神分裂症・自意識過剰・劣等感・不器用・絶望感・孤独…」といった言葉が浮かぶだろうが、
はたして彼女がこの世からオサラバした理由はこういったことだったのだろうか。

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実際に作品を読む。
「神の悪フザケ(改訂版)」は週刊ヤングマガジンに掲載されていたタイトル作品と、
PINK HOUSEに掲載された「花子の女子高生日記」と、その他ガロに掲載されていたもの、
そして更に未発表の「ごんぎつね」が追加収録されている。
「ごんぎつね」は有名な新美南吉の童話の漫画化である。

「神の悪フザケ」と「花子の女子高生日記」は、
どう読んでも出てくる登場人物、主人公=山田花子としか思えない。
書かれている世界も日常に必ずあることだが、それはとても狭く、
誰もが見て見ぬふりをし、すぐに忘れ去られるような小さなものである。
しかし、だからこそそこに書かれる主人公にとっては痛く苦しく辛い。
これが日常だったのなら、そりゃ生きるのが苦しかっただろうなぁ…と思う。
でも、本当のことはわからない。

あとがきで手塚能理子が「山田花子が作り上げていたのはメルヘンの世界だった」と書いている。

メルヘン…おとぎばなし、童話…。成る程なぁ…。

でも、やっぱり本当のことはわからない。

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