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クイック・ジャパン誌で連載されていた、
いろいろな意味で表舞台から消えていったマンガ家を追跡したルポを編集した文庫本。
これは「ダウナー系」となっているが、もう一冊「アッパー系」も出ている。

この「ダウナー系」で括られたマンガ家は8名。
中には僕が知らない人(安部慎一、中本繁、内田善美)もいたし、
名前は知っていても作品はまったく興味が無かった(富樫義博)という人もいる。
しかし残りの4名(ちばあきお、山田花子、鴨川つばめ、ねこぢる)は、
実際に大好きだったり、読んでいた作品を書いていた人ばかりである。
特にちばあきおと鴨川つばめの二人は思い入れが強い。

内容については、僕なんかの感想文なんかよりも実際に読んでもらうのが良いと思う。
その壮絶なマンガ家の生活の裏側を全てでは無くとも知ることができるし、
消え(ていっ)た理由も、読んだ人なりに理解ができるかもしれない。

ちばあきお。
その作品の印象とは正反対の消え方だったのだが、読むと納得がいく…ような気がする。

山田花子
「自殺直前日記」と合わせて読むことをお薦めしたい。

基本的には著者による追跡ルポの形なのだが、鴨川つばめだけはロング・インタヴューとなっている。
これがいちばんの読み物かもしれない。
代表作である「マカロニほうれん荘」にもロック・ミュージシャンを多く登場させていたように、
ロック的な香りも強く感じられる内容となっている。
インタヴューは、 ” 敵がいなければ、本当の味方もいない ” という、
これからマンガを描く人に贈る言葉で終わる。

ねこぢるについては、その消えた理由はほとんどメディアで語られなかったので、
その意味でもこのルポは貴重かもしれない。


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