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恩田陸の「六番目の小夜子」の記事にトラックバックをもらった。
たどってみると、どうやら吉田秋生の「吉祥天女」が映画化されるらしい。
ちょっと前にはドラマ化もされていたそうである。

「吉祥天女」の主人公は叶小夜子という17歳の高校生。
単に小夜子という名前だけの繋がりで「六番目の小夜子」の記事にこの漫画のことをちょっと出したのだ。
トラックバックはそこに反応して頂いたようだ。

CIMG3830.jpg

さて、その記事内でも触れたが、「吉祥天女」は僕にとってBest1のマンガである。
学園が舞台であるが、ホラーでもあり、ミステリーでもあり、サスペンンスでもあり、
青春ものでもあり、人間ドラマでもあり…。
僕なんかの文章力ではとてもこの作品の面白さを伝えることができないのだが、
とにかく未読の人も読んで損はしないだろう…と信じる(笑

しかし、登場する人物のほとんどがお互いに憎しみあっていたり敵対していたりするためか、
恐ろしく息苦しい雰囲気を持つ物語だ。
更に、これだけ人が死ぬ…重要な人物が死ぬ少女マンガは他にもあるのだろうか。
それでいて最後は凄い余韻が残るハッピーエンド(一応…)なのだ。

おそらく、主人公の小夜子に感情移入をするか、またはそれを涼にするか…。
誰の目線で読み進めるかで、その印象はガラッと変わるだろう。

それにしても、こんなマンガがあると、
ヘタなTVドラマや日本映画なんて足下にも及ばないだろうと本当に思う。
映画化は大丈夫なのだろうか?
この作品を実写で映像化するのは超困難だろうと思うのだが…。

僕のベッドには、常に「吉祥天女」の文庫版が置いてある。
全二巻なので手頃だし、いつでも読めるようにしておきたいのである。
ただ、一旦ページをめくったら最後、
必ず二巻とも読み終えるまで止まらないという恐ろしいマンガでもあるのだ。

ちなみにこのマンガには、久石譲によるイメージアルバムがある。
発表は84年。ジャケットのイラストは素晴らしい。
実際の音はオリジナルのインスト作品なのだが、その内容は?であった。
「吉祥天女」に対し、こんなにピコピコしたサウンドをイメージした久石譲の感性を疑う。
真面目に読んでいたとは思えない。

ドラマや映画はもちろん、音楽で表現することも難しい作品なのである。
原作が傑作な証拠だ。


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