子供の頃に大好きで読んでいたマンガのひとつである「魔太郎がくる!!」。
僕はこの作品で初めてマグリットに出会ったのだ。
その絵は「ピレネーの城」だったはず。一発で惹きこまれた。
それ以来、ずーっとこのベルギーのシュールレアリズムの画家のファンだ。
実際にその絵を目にしなくとも、本等で作品を観ることだけでも十分に刺激的だった。
とりわけ「光の帝国」という作品が強烈だった。
この絵を初めて観た時、「これは自分だ」と思い、
大袈裟でなく身体にびび〜んと電気が走ったくらいである(笑)。
あまりにも有名なので説明不要だろうが、夜の街の風景に白い雲と青空が広がる…という絵。
これに「光の帝国」とタイトルしたセンス。素晴らしいと思った。
仲井戸麗市や忌野清志郎の曲と同じように、この絵は僕に大きな影響を与えてくれたもののひとつである。
後年、本物のマグリット作品群を目にしたときは本当に興奮した。
そして「光の帝国」と出会った時は、
まさに初恋の人にやっと巡り合えたような気持ち…というヤワラさん状態だった(笑)。

今日は暑かった…。
やっと秋めいてきたと思ったら、ちょっとだけ夏に戻ったようだ。
夏もまだ往きたくはないらしい。
帰宅してこの図録のページをめくる。独特の季節感に満たされる。とても不思議な感覚。
活字を追うのもいいけれど、好きな絵をただ見つめるという、こんな読書の秋もいいものだ。
ダリとは違った感じの不思議さがありますね!