FC2ブログ
とても素敵な本だ。

このエッセイは大きく四つの章からなっている。

●『恋愛プリズム』
12個の単語をテーマにして、彼女自身の恋愛観が語られていく。
その単語は、例えば「相性」「料理」「悪口」「不倫」「甘言」などだ。
特に「甘言」で語られる 内容が面白かった。
 
 "相手に気に入られるために言う、事実では無い、甘やさしい言葉"

彼女は三十四年たってこういうものがある事を知り、ショックを受けたそうだ。
面白い。
簡単に言えば、好きな人に気に入られたいために嘘をつくことになるのだろうが、
僕自身はどうかなー?
気に入られたいための言葉は考えるかもしれないけれど、嘘は難しい。
そういえば中島みゆきに「永遠の嘘をついてくれ」という名曲があるな…。

●恋の言葉に溺れるな!
映画や本などから名言をピックアップしそれぞれについて語るという、
まぁ良くあるパターンである。
サン・テグジュペリの言葉として引用された言葉に共感。

 "愛するそれはおたがいを見つめあうことではなく、いっしょに同じ方向を見つめることである"

●旅と本の日々
ここに収められた「エリーゼのために 忌野清志郎詩集」を読むために、このエッセイを手にしたのだ。
ものすごくアッサリと簡潔に書かれているが、彼女の清志郎に関する文章はやはり素晴らしい。

●本と一緒に歩くのだ
彼女自身がお薦めする本の紹介…といったものだろうか。
こういうテーマは書き手…特に作家なら尚更だろうが、とても難しいのではないか?
人によっては気を遣っちゃうようなこともあるだろうし。でも、この章が凄く良かった。

彼女の中に清志郎を見ることができても、仲井戸麗市を見ることはないだろうと思っていた。
しかしこの章のいくつかで、僕がチャボから影響を受けたのと同じような印象を感じたし、
また、それらを改めてもらうことができた。
そして、それはやはり僕の中で正しいんだと言うことを確信することもできた。
角田さん、どうもありがとうございます。

この人は、自分の好きなものを人に薦めるのがとても上手だ。


角田 光代 / 朝日新聞社(2005/03/17)
Amazonランキング:74603位
Amazonおすすめ度:

関連記事
スポンサーサイト



Secret

TrackBackURL
→http://blue1981.blog16.fc2.com/tb.php/66-c68f178a