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この『潰談』は2006年に発表された単行本。
作者本人があとがきに書いているが、前作『闇の声』からは三年振りだそうだ。
その事情については色々あるようだが、一番の理由には体力の低下を挙げている。

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僕は伊藤潤二作品はずっと追いかけているし欠かさず読んでいるが、
『うずまき』以降の長編作品にはそれ以前の魅力が無くなった様な気がしており、
中でも『ギョ』と『地獄星レミナ』の二作は駄作だと思っている。
ストーリーはめちゃくちゃだし、何といっても笑えないし怖くないのだから。

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伊藤 潤二
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特に『地獄星レミナ』の帯に書かれていた次の文章。

 ●試し読み歓迎
 ●書店の皆様へ。この商品は試し読み歓迎作品です。ビニールパックをかけないで下さい。

これを読んで苦笑する以外に無かった。
試し読みされたら誰も買わないんじゃないのか…と思ったからだ。
そういえば『ギョ』も試し読み歓迎作品だったな。
ちなみに僕が買った書店は『地獄星レミナ』にビニールパックをかけていた。
正解だろう。

さて、このように長編作品がダメになってしまったと感じているけれど、
忘れた頃に発表される短編集には、まだまだ初期の頃の魅力が残っていると思う。

93年に発表された『ミミの怪談』と『闇の声』は、久々に彼らしい作品であった。
『ミミの怪談』は原作を木原浩勝と中山市朗という人が書いている。
なるほど原作付きで伊藤潤二が書くというのも面白いと思った。

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伊藤 潤二
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『闇の声』では初期作品の重要なキャラクターであった双一が再登場する。
これは僕には嬉しいことであった。
ちなみに双一は『潰談』でも登場している。

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『潰談』のあとがきでは、次回は長編に挑みたい云々…と書いてあった。
長編かぁ…。
余計なお世話だろうが、ちょっと心配だな(笑)。
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