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一時期、俗に言う「連合赤軍」に興味を凄く持ったことがある。
この事件に関して犯人自らが書いた本もいくつかあるし、映像の資料も少なく無い。
そんな中でいちばん読んでみたかったのが、
この連合赤軍事件を参考にしたフィクション小説の「光の雨」だった。
フィクションといっても、事実をもとにしているので、ほとんどノンフィクションに近いのだろう。

例の事件のために死刑判決を受けた後に釈放された主人公が、
近所に済む若いカップルに自分の過去を話していくと言う形式で進む。
舞台になっているのはあさま山荘事件ではない。
総括という名のもとに同士を14人も殺したリンチ事件である。

テーマがテーマだし、かなりの長編なので、読み終わった後は本当にぐったりした。
フィクションという形なので、作り物の話のように感じるのだが、
これがほとんど現実の出来事というのが凄い。

「光の雨」は高橋伴明の監督で映画化されている。もちろん観た。
ただし、小説とはかなり設定が変えられていて別物である。
ややこしいのだが、小説「光の雨」を映画化する企画を映画化したものだ。
これはこれで興味深く観ることができた。

この事件を起こした当時の若者は二十代である。
現代の二十代と比べると、その外見の違いに驚く。
今の二十代はまだまだ幼さを残しているのだが、当時の若者はどう見ても三十歳以上のようだ。
これはいったい何なのだろう。

読んで「凄い」「どうして?」といった感想しか出てこない。
「凄い」ということはわかる。
しかし「どうして?何故?」ということは、まだわからない。

いつか、今の僕らに当時の彼らをわかることができるのだろうか?


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