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褐色のブルース/城 真琴

三億円事件の犯人が書いたノンフィクション?
しかもその犯人は女子高生なのである。

著者の城真琴のプロフィールには「省略」と書かれている。
この物語の主人公の名前は城真琴。
要するに本を読めばわかるということだろう。

新宿のジャズ喫茶Bから始まる物語。1965年。
この小説は、
60年代の新宿を実際に体験してみたかったと僕に思わせてくれるものの一つである。

元々は、僕は三億円事件についての興味でこの本を手にしたのだが、
事件のことはひとつの要素に過ぎず、何とも痛みに近い切なさを感じる小説であった。
フィクションでもノンフィクションでも、どうでもいい。
素敵な話である。

純な恋心。読む前に持っていたイメージとはまったく逆の印象。
ある意味、恋愛小説と言って良いと思うのだが、あえて言えば恋愛というよりも青春小説。
結果として真琴の成長が描かれていると思うから。


少年、少女が何かを捨てて大人になるとしたら、それは未来や過去ではない。
むしろ、彼らは未来と過去を手に入れて大人になるのだ。
想い出という過去と、責任という未来を。
その時失われるもの、それは青春と言う名の現在だ。



未来に引っ張られたり、
過去に引きずられたりしながらも現在を生きている僕は、まだ大人ではなく、
青春の中にいるのかもしれない。
でも、その春の色は、青ではなく別の色のような気がする。


城 真琴 / 文園社(2000/07)
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7件のコメント

[C31]

この本、中原みすず「初恋」に改訂されて、出版社もリトルモアに変更になっています。宮崎あおい主演で映画も6月10日全国ロードショー。かな〜り本も映画も評判いいです。「初恋」朝日新聞の一面にドカーンと広告が載っていました。2006年6月3日書き込み。

中原みすず「初恋」です。かなり感動てきな映画になっていました。試写が当たって観ました。
  • 2006-06-03
  • 中原みすずフアン
  • URL
  • 編集

[C32] ありがとうございます

中原みすずファンさん

コメント、しかも情報ありがとうございます。私はまったく知りませんでした。でも、ちょっとだけネットで調べてみたら、それなりに話題になっているんですね。こういうことって、良くあることなんでしょうか。

それにしても城真琴と中原みすずでは、あまりにもイメージが違いすぎますね。タイトルもしかり。個人的には凄い違和感がありますけれど。
小説の内容は変わり無いのかなぁ。いずれにしても、改訂されたことには興味があります。

[C33]

書き込みになれていなくて、はじめての挨拶も忘れていました、ごめんなさい。すみませんでした。レス有難うございます。
「初恋」なったいきさつは、5月28日の朝日新聞の一面にドカーンと映画の広告とともに掲載れていました。とにかく「初恋」の映画もかなり評判がいいようです。テレビのスポットでもかなりながれています。

http://www.hatsu-koi.jp/(初恋の公式HPです。ここで予告編が観られます)

初恋の完成披露試写会の模様です。
http://www.walkerplus.com/tokyo/latestmovie/mwtv/mo4246_41_1m.html

http://www.gyao.jp/cinema/hatsukoi/

ここでも、インタビュー他見られます。
  • 2006-06-06
  • 中原みすずフアン
  • URL
  • 編集

[C34]

中原みすずファンさん

ありがとうございます。
早速、教えていただいたものはひととおり観てきました。

映画や小説の内容はともかく、原作本は完全に「初恋」という認識なんですね。「褐色のブルース」にはまったく触れられていないのは何故なのか…に興味がどうしてもいってしまいます。この辺は時間をとってちょっと調べてみたいですね。

映画については、TVスポットでも多く流れているのなら、おそらく私も目にしたことはあるのでしょう。でも、原作とあまりにもかけ離れたタイトルなので、素通りしちゃったと思われます。

[C35]

こんばんわ
私は両方の本持っていますが、あらすじはだいたい同じで、加筆、編集が「初恋」ではされています。「初恋」のほうが、かなり丁寧になってるようです。
聞くところによると(文園社に電話しました)そこの留守番の人がおっしゃるには「文園社が一年以上著者に印税を不払いにしていたところ
新聞の書評の評判を読んで(褐色のブルースの)原作者の方と話をされたリトルモア社さんが文園社から著作権を譲り受けられた」とのことです。その留守番の人いわく、
「一番悪かったのは印税を払ってなかった文園社で、原作者との契約不履行なのですから、きられてもしかたなかったと思います・・・ちなみに私も一年前にやめたのですが、未払いのお給料を取りにきてたまたまいただけなんですが」とおっしゃつてました(笑)多分、原作者の方も、リトルモアの方も
イメージを一掃するために、今の中原みすず「初恋」にされたのではないでしょうか。その留守番の人の最後の言葉が気になりました「原作者の人を私は知っていますが、いい人でしたよ・・・もう褐色のブルースのことは話題にされないほうがいいと思います」でした。だから私も「初恋」の話だけしようと思いました。失礼しました。ごめんなさい・・・私も編集の仕事をかじっているので、中原みすずさんに申し訳ないと思いました。でも、確かにいい本ですよね・・・・。だからフアンなのですが(笑)
  • 2006-06-07
  • 中原みすずフアン
  • URL
  • 編集

[C36]

書き忘れましたが、「初恋」の本の最後に「褐色のブルースに加筆編集したものです」と書かれています。
  • 2006-06-07
  • 中原みすずフアン
  • URL
  • 編集

[C37]

中原みすずファンさん

詳しい情報ありがとうございます。
なるほど…そういう事情があったのですか。「初恋」を読んでみたくなりましたよ。それと、念願(?)の映画のCMを今日TVで観ることができました。

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