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2007.08.17 作家の手紙
書店で見つけて「これは面白い企画だ」と思い、迷わず入手した。
36人もの作家が綴る手紙のアンソロジーだが、元々は『野生時代』の連載らしい。
それぞれ自由にテーマを決めたのだろうか、タイトルだけを見ると楽しい。
例えば「去って行った恋人に贈る手紙」というノーマルなものもあるが、この後には、
「人間でないことがばれて出て行く女の置き手紙」なんてのが続くのだ。

「相手の妻が読むことを想定して、同窓会で再会した初恋の男からの誘いを断る手紙」。
これはもらいたくない手紙だが、内容は興味津々である。
でも、大したこと無かった(笑)。

「エイリアンさまへの手紙」。これは冗談であるが、僕は笑えなかった

「真偽は定かでないが、巨人軍監督就任を打診されているという噂の原辰徳氏への手紙」。
うーん、何だかわからんなぁ…。

「~の手紙」という説明が邪魔に感じるものもあるが、
無ければ面白さが半減してしまうものもあるので必要なんだけれど…。
結論としては、企画は素晴らしいと思うが、内容は今ひとつだったなぁ。
ユーモアやギャグとして読める面もあるけれど、それでも笑えないと思うな、これ。
連なる36人の作家名だけ見ても壮観だったが、期待し過ぎてしまったようだ。

そんな中で、歌野晶午という人の「亡き兄を送る手紙」は異色だった。
これだけは、ちょっとした短編小説並みの読み応えがある手紙であった。

あっという間に読めてしまうので、暇つぶしには最適です。
アタマもそんなに使わないし(笑)。


有栖川 有栖
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